Google と Nokia が、それぞれのスマートフォン製品にナビ機能を標準装備すると発表したのに伴い、車載ナビの進化は大きな転機を迎えています。スマートフォンのナビ標準装備化は、短期的には現在ナビシステムを販売している各企業にマイナスの影響を与えると考えられますが、長期的には PND 業界にとっても自動車業界にとっても事業革新を加速するきっかけとなると SBD ではみています。
PND サプライヤーへの影響Google と Nokia のナビ標準装備化の発表により最も深刻な影響を受けるのは PND 業界でしょう。この発表の影響により、欧州および米国の PND 市場は 2011 年にピークを迎えた後、 2014 年までにかなり縮小すると予想されます。今後の展望としては、過剰に競争の激化した市場からまず中小メーカーが淘汰されるため、大手メーカーは短期的には致命的な打撃はまぬがれるとみられます。しかし、これら大手メーカーも長期的な生き残りのためには、PND のみへの依存から脱却して、携帯アプリや統合 OE ソリューションなど、より多様な方向性を追求する必要があります。
自動車メーカーへの影響
OE ナビ製品の販売もスマートフォンのナビ標準装備化により影響を受けると思われますが、PND 市場に比べると影響は少ないでしょう。当初期待された新しい超低価格 OE 製品に伴う飛躍的な販売増加は見込めないとしても、OE ナビ販売は今後、控えめながら一定のペースで伸びることが予想されます。今後 5 年間の OE ナビ販売台数は比較的安定して 推移すると考えられますが、その一方で自動車業界は、2014 年以降の車載ナビ搭載(埋め込み型ナビもしくはスマートフォンナビ統合)の飛躍的拡大につながる大きな転機を迎えつつあると SBD ではみています。
自動車業界は、スマートフォン市場でのナビ標準装備 拡大を、車両のナビ標準装備化実現のため積極的に 利用できる立場にあります。しかしそのために自動車 メーカーは、ナビ搭載の主流を従来通り埋め込み型ナビとするか、あるいはスマートフォンナビ統合への転換を 図るかの難しい選択を迫られることになるでしょう。
本書(SBD/TEL/2930)に関するご意見・お問い合わせは下記にて承っております。
担当 : 近藤真子
E メール : mkondo@sbdjapan.co.jp
TEL : 052 253 6203